iOS 7.1、アプリ内課金に警告画面を表示 - 子供の利用に注意促す
11日にリリースされたiOS 7.1では、アプリ内課金(ゲームなどのアプリの中でアイテム等を購入することで課金される仕組み)を利用したユーザーに、引き続き15分間はパスワードを再入力することなく追加の購入が行えることを通知する警告メッセージが、新たに表示されるようになりました。米国Apple Insiderのレポートです。
iOS 7.1でアプリ内課金を一回利用すると、上の画像のように警告画面が表示されます。もし課金の度にパスワード入力を要求させたいのなら、【設定】 > 【一般】 > 【機能制限】 > 【機能制限を設定】でパスコードを設定した上で、「機能制限」画面の【パスワードを要求】をタップし、【即時】にチェックを入れます。
また、「機能制限」画面の「App内での購入」をオフにすれば、アプリ内課金自体ができなくなります。
最初の課金に続く15分間を、パスワード入力の要らない「猶予期間」としているこの機能は、2008年にiOSのApp Storeが開始されたときから導入されていますが、ユーザーの中には気づいていない人もいるようです。アップルは最近、このアプリ内課金をめぐる訴訟で、米連邦取引委員会(FTC)と和解しました。FTCは、子供が親の同意なく簡単に購入を行えるシステムを問題視していました。
2013年には、アップルはApp Storeのポリシーがあいまいだとして、一斉に非難を浴びます。イギリスでは、8歳の少女が父親のアカウントを使って「フリーミアム」のアプリを購入し、約6,000ドルが請求されました。アップルはこの金額を親に返金しています。
アップルは、FTCとの和解条件に基づき、権限のない購入を行った子の親らに約3250万ドルを返金する予定です。また、適切なアカウント保持者が購入を行っているか、確認する方法を改善することにも同意しました。