ソニー Xperia がiPhoneを逆転 - 国内スマホ販売シェア
アップルのiPhoneは、日本のスマートフォン市場においてこれまで通りシェアの首位を維持しています。しかし、最近のNTTドコモの販売戦略により、ソニーのXperiaの売上げが急伸しているようです。米国のApple Insiderが伝えています。
市場調査会社IDC Japanが12日に発表したレポートによると、2013年第1四半期(1~3月)の、日本国内のスマートフォン販売におけるiPhoneのシェアは40%だったとのこと。一方のソニーのシェアは13.3%でした。
しかし、米国のブルームバーグは、調査会社BCNが同日に発表したレポートから、最近4週間におけるソニーの逆転が明らかになったと報じています。BCNによると、5月6日からの1週間で、アップルの市場シェアは40%、ソニーは14%でしたが、6月3日からの1週間では、ソニーが36%に上昇し、一方のアップルは25%に低下したとのこと。
ソニーの売上げ増加は、NTTドコモによる販売戦略が要因とみられています。NTTドコモは、現在コスト削減を目指しており、ソニーのXperiaとサムスンのGalaxy S4にのみ、販売戦略と割引を提供しています。
日本最大の携帯電話キャリアであるNTTドコモは、アップルの人気商品であるiPhoneを取り扱っていません。両社は、プリインストールのソフトウエアに関し、意見の相違があるとみられています。しかしNTTドコモの加藤薫社長は、お互いにとって有益な合意に達するための交渉を行う意思はある、と今年1月に発言しています。
Xperiaブランドの急伸は、NTTドコモの販売戦略に加え、デバイス自体の利点にも要因があるとされています。アンドロイドを搭載したXperiaは、パワフルかつ軽量で、設計と構築のクオリティは肯定的評価を集めています。さらに、ソニーがデザインしたフラッグシップXperia Zが持つ防水・防塵機能は、日本の消費者に強くアピールしているようです。
ソニーの急伸のあおりを食ったのがサムスンです。全世界では売上げの首位に立つサムスンですが、BCNによると、日本における6月3日から1週間の市場シェアは、13%だったとのことです。