アップル、「iWatch」の商標をロシアで出願か - 年内デビューに現実味
ロシアの新聞Izvestia(イズベスチヤ)は5日(現地時間)、アップルがロシアで「iWatch」という商標を出願したと報じました。アップルは今年後半にもスマートウォッチを発売するのではないかと噂されています。米国のMac Rumorsのレポートです。
アップルは今回、ジャマイカで2012年12月3日に行った出願の日付を、"優先日"として主張したものとみられます。アップルなど多くの企業は、商標の最初の出願を、ジャマイカやトリニダード・トバゴ共和国などオンラインで検索されにくいカリブ海の国々で頻繁に行っています。"優先日"を使用することによって、後日その他の国々で出願する際に確実に商標を保護できるようにすることが目的のようです。
Izvestiaによると、アップルは、コンピュータや周辺機器が含まれる第9類と、時計などの宝飾品が含まれる第14類との2つの商標区分でiWatchという名称を出願したとのこと。
またIzvestiaは、アップルがiWatchという商標にからむちょっとした競争に、世界の市場で直面しているとも伝えています。米国では、第9類の用語のバリエーションに基づく商標を複数の企業が受けており、ロシアでも2011年に、別の企業がiWatchという商標を第14類に出願しています。しかしこちらは、スイスの時計メーカーSwatchが持つ商標「iSwatch」と酷似していることから拒絶されたようです。
アップルがiWatchという商標の保護に取り組んでいるということは、そのような製品の発表が近いことが予想されますが、しかし決して決定的な証拠とはなりません。iPadの発表に至る経緯を思い出せば、アップルは当初「iSlate」という商標およびドメイン名の保護を求めているとされていましたが、結局「iPad」という商標も出願していたことが後に明らかになっています。
アップルはこれら一連の動きを他に知られることなく遂行するためにダミー会社を使いましたが、今回のiWatchではそのような手段はとらなかったものとみられます。