なぜアップルの株価と金相場の動きは合致するのか?
アップル、ダウン2%。ゴールド、ダウン1.4%。
アップルの株価が下がると、ゴールド(金)の価格も下がる。両者の相関関係について米国のBusiness Insiderが考察しております。
上記に掲げたアップルの株価と金相場の動きは、マーケットが基本的に落ち着いている日に生じているものです。両者が一緒に下げているのは、偶然ではありません。
その理由とは?経済危機以降の時代において、ゴールドとアップルは猛烈にアウトパフォームです。これは、市場を支配している「リスクを取れ、リスクを避けよ」といった日々の営為とは無関係です。
※アウトパフォーム・・株価上昇率が日経平均やNYダウなどの株価指数を上回ること。
思い出しましょう。投資家というものは、S&P(米格付け機関)を単に真似るのではない資産を求めて必死です。ゴールドとアップルは双方、巨大な価値を包摂しており、独自のルール、独自のリターンを持っています。アップルは、平常の経済とは切り離されているかのようですが、ゴールドも同じく、紙幣を妄信する愚か者を罰する抑圧的な経済システムへのオルタナティブ(代替)であるかのようです。
しかし今や、時代は変化しつつあります。突如として、市場と経済が好転しているのです。このことは、もはやアップルが特別な存在ではなくなることを意味します。多くの企業が繁栄する可能性をもっています。そして経済発展により、ゴールドの魅力も限定的となります。
アップルとゴールドの動きは規を一にしています。
ここに、アップル(AAPL)とゴールド(GLD)の過去3か月の動きがあります。パーフェクトとは言えませんが、両者の数日の動きの類似には瞠目すべきものがあります。
そして以下は、ゴールドとアップルの過去2年の動きです。
2011年を通じ、両者の動きはとても似ています。双方、2012年初期にピークを迎えました。また双方、2012年後期に最後のピークを迎えました。そして双方、4月初めには上昇を始め、4月終わりには下降しました。最近はまた下げ始めています。
チャートにおけるこの類似は、実に興味深いものです。
アップルもゴールドも、マーケット全体から免責されているというような代替資産なのかもしれません。
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