Galaxy S5はiPhone 5sに到底及ばず、NYタイムズ紙コラムニストの辛口批評
米国のハイテク・モバイル関連サイトBGRはこのほど、サムスンの新フラッグシップモデルであるGalaxy S5(日本未発売)について、ニューヨークタイムズ紙の最近の批評も引用しつつ、やや辛口の判定を下しております。BGRはまず、Galaxy S5をHTC One (M8)と詳細に比較。僅差とはいえ、HTCの新モデルこそアンドロイド系スマートフォンにおける最良品との結果を発表しました。
しかし売上という点で、M8のそれはGalaxy S5と勝負になりません。むろんHTC社もよく分かっていることです。売上のトップはアップルのフラッグシップであるiPhone 5sですが、ニューヨークタイムズは最近、iPhone 5sとGalaxy S5を比較しました。その結果は興味深いことに、「Galaxy S5はiPhone 5sに到底及ばず」というものでした。
同紙コラムニストであるファルハド・マンジョ氏は、「Galaxy S5は前モデルに対して目覚しい進化を遂げたとは言えない。しかし他のアンドロイドフォンメーカーのどれよりも、頭一つぶんは抜きん出たと言えるだろう」とし、「Galaxy S5といい勝負なのは唯一、HTC Oneのみだ。私の同僚のモリー・ウッドが書いているが、HTC OneはGalaxy S5よりデザインが良い。しかし機能面はS5ほどではない。結論として言えることは、もし最良のアンドロイドフォンをお求めであれば、サムスンのGalaxy S5を買うのがいいということになる」と書いています。
同氏は続けて、「しかし話はこれで終わるわけではない。世の中には最良のアンドロイドフォンを求めて、お店に買いに行く人々が一定数いるわけだが、私が疑問に思うのは、どのフォンが本当にベストなのか多くの人々は分かっているのだろうか?ということだ。この場合、オペレーティングシステムは問わない。別の言い方をすれば、Galaxy S5はiPhone 5sと比べてどうなのか?ってことだ」と問いかけました。
アップルのiPhone 5sはデビュー後すでに7か月が経過していますが、デビューしたてのGalaxy S5と比べてどうなのでしょうか。
マンジョ氏の答えは、「Galaxy S5は、iPhone 5sに到底及ばず」というものでした。
最新フラッグシップモデルであるGalaxy S5は、あらゆる点において、デビュー後半年以上が経過したiPhone 5sに及ばない?
「スピード、デザイン、使いやすさ、アプリの質など、ユーザーが気にする主な特徴ポイントどれにおいても、サムスンのそれはiPhoneに及ばない。及ばないどころか、話にならないほど劣っている面もある。もしあなたが市場に出回っているスマートフォン多くの中で最良のものをお求めであれば、私は強くiPhone 5sをおすすめする次第だ」と、マンジョ氏。
しかし同氏によると、Galaxy S5にはiPhone 5sを上回る長所が3つあるとのこと。やや長いバッテリー寿命、防水性、大きいディスプレイの3つです。同氏は、最初の2つは大した長所ではないとの見方ですが、ディスプレイサイズの差はいかんともしがたいところ。しかし今年後半には、より大型化するiPhone 6、iPhoneファブレットの発表が控えており、この差もいずれ解消されることになりそうです。
マンジョ氏は、「今の時点では、大きなスクリーンをもつサムスンGalaxy S5は最良のスマートフォンの一つと言えるが、それもあと数か月の話に過ぎない。いずれアップルが大型のiPhoneを発表すれば、Galaxy S5の優位性は揺らぐことになる」と結んでいます。