iPhone 5s生産難航、原因は指紋認証センサー
米国投資銀行ジェフリーズのアナリスト、ピーター・ミセク氏は、iPhone 5sの予約販売が実施されない原因は、iPhone 5sに搭載される指紋認証センサーの歩留まり(製造ラインで生産される製品から、不良製品を引いたものの割合)の低さにあるとみているようです。米国のForbesが伝えております。
ミセク氏は、7~9月四半期におけるiPhone 5sの生産台数を500~1,000万台と予測しており、10~12月四半期については、2,000~2,500万台と予測していたものを1,500万台に修正しました。
また、9月四半期におけるiPhone 5cの生産台数は2,000万台で、12月四半期に3,000万台近くまで上昇すると予測しています。iPhone 4Sについては、9月期の生産台数は500~800万台、12月期は300万~500万台との予測です。
総合すると、ミセク氏は、12月四半期の生産計画は、5,500~6,000万台または4,800~6,000万台と予測され、下方修正の要因のほとんどはiPhone 5sにあるとみています。指紋認証センサーの生産が「酷い状態」にあることがその理由です。アップルが、5sの予約販売を行わないのは、おそらくこのことが原因ではないかとのことです。
また、5cがすでに1年を経過した技術の製品で、競合品と比べてはるかに優る製品でもないことを理由に、中国でそれほど多くは売れないだろうとのこと。ミセク氏は、5cの価格が予測より高額であることから、2014年のiPhoneの販売数を1億6200万台から1億4700万台に修正しています。
iPhone 5cの予約注文は、11の第1次発売国で13日から開始されます。2008年のiPhone 3G以来、アップルは予約日翌日か最初の週末に予約数をプレスリリースで発表してきました。iPhone 5では、開始24時間で200万件を越えました。
アップルからの発表は、新しいiPhoneが市場にどのように受け入れられるかを示すという点で、注目されます。