iPhone5S、今夏発売に向け第2四半期中に生産開始 - Wall Street Journal報道
The Wall Street Journalは4月2日(米国時間)、アップルが同社のフラッグシップである次期iPhoneを今四半期(4~6月)中に生産開始し、一方で開発中の廉価版iPhoneを今年後半に発売すると報じています。AppleInsiderのレポートです。
WSJのロレーヌ・ルーク氏とジェシカ・E・レッシン氏が伝えたところによると、次期iPhoneである「iPhone 5S」の生産は今四半期中に生産が始まるとのこと。それにより、昨年のiPhone 5の発売時とは異なり、iPhone 5Sは早くて今年の夏ごろに発売されると見られるとのことです。
さらに、アップルは異なる筐体を持つ低価格のモデルも開発中と見られています。この廉価版iPhoneは、伝えられるところによればiPhone 5の4インチディスプレイを継承するようです。
WSJが伝えた詳細に驚くべき点はありませんが、アップルが計画しているとされる2013年度の製品ラインナップについて、これまで伝えられてきた様々な情報が今回の報道によって補強されることになります。先月、iPhone 5Sのものとされるパーツの写真が流出し、生産が近づいていることのさらなる証拠として提示されていました。
WSJは、iPhone 5Sがホームボタンの下に指紋認証センサーを搭載するかどうかについては一切言及していません。この機能はKGIセキュリティーズのアナリスト、ミンチー・クオ氏によって1月に最初にその搭載が主張されました。クオ氏はアップルの来る開発計画を予測することで定評のある人物です。
廉価版iPhoneについて
アップルが低価格スマートフォンの市場に関心があるらしいということはこれまで何度も取り沙汰されてきました。新興国の顧客は、販売助成金のつかない携帯電話をサービス契約なしで購入することをより好む傾向があります。廉価版iPhoneはそのような、具体的には中国やブラジルなどの顧客をターゲットにしていると見られています。
廉価版iPhoneはいまのところ、プラスチック製かポリカーボネート製の筐体を持つとみられ、それによりアップルは低コストでの販売が可能になるとみられます。現行のiPhone 5はアルミニウム製の筐体、iPhone 4SおよびiPhone 4ではガラス製の筐体がそれぞれ採用されています。