iPhone5Sの発売は6月下旬、指紋認証機能はiPhone6まで持ち越し - 米アナリスト
米パイパージェファリーのアナリスト、ジーン・ミュンスター氏は26日(米国時間)、投資家に宛てた書簡の中で「アップルは次期iPhoneを6月下旬に発売するだろう」と予測したようです。CBSnewsが伝えています。
予測が事実と仮定した場合、新iPhoneは6月四半期(4~6月)を終える前に400万台を販売するだろう、とミュンスター氏は述べています。この数字は、発売最初の週末に500万台を販売したiPhone 5と比較して算出しているとのことです。
ミュンスター氏は、アップルが6月四半期全体で3000万台のiPhone製品を販売すると予測しています。1年前の同時期より15%の増加です。
iPhone 5Sがこれまでの機種から引き継ぐ機能は何でしょう?
多くのアナリストやアップルウォッチャー同様、ミュンスター氏も高性能プロセッサ、改良したカメラ、ハードウェアと結合した新しいソフトウエア機能などを挙げています。また、モバイル決済が可能なNFC(近距離無線通信)チップが採用される可能性もあるとのことです。
アップルは昨年セキュリティ技術プロバイダのAuthenTecを買収し、これが指紋認証など生体認証機能の5Sでの採用に繋がると見られていました。しかしミュンスター氏は、指紋認証が採用されるのはiPhone 6からと見ているようです。
さらに、その後の9月四半期(7~9月)には噂されている廉価版iPhoneが発売されると予測しています。新興市場にターゲットを絞った廉価版iPhoneで、アップルは低価格スマートフォン市場に参入するとみられます。価格は135ドル程度で、SIMフリー版は250ドル程度になるだろうとのことです。
また、12月期(10~12月)のいずれかの時期に、スマートウォッチの発売に続いてアップルがテレビを発表する可能性もあるようです。
ミュンスター氏は、いずれの製品も大幅な収益増加にはつながらないと予測しています。しかしそれらの製品によって、アップルが依然として会社と株価の利益となるような革新的製品を生み出す可能性があることを示せるとみているようです。
「投資家は、スティーブ・ジョブズがいないアップルが革新的製品を生み出せるのかどうか、判断に迷っていると思うが、アップルが革新が可能な会社とみなされていれば、様々なことは改善されていくと思う」とミュンスター氏は述べています。