iPhone5Sはマルチカラーモデルで旋風を巻き起こす？
アップルは来るiPhone 5Sで、複数カラーモデルを用意して旋風を巻き起こす予感です。現在アップルが提供しているのは、ブラックとホワイトの2モデルのみ。しかし実際には、数百米ドルを支払って、さまざまなカラーのiPhoneを持っているユーザーも多数おります。このことにアップルもよく気付いていて、虹のようなカラフルなモデルでiPhone 5Sをリリースすることで、さらに収益を上げようとする動きは十分に考えられることです。とりわけiPhone 5SがiPhone 5とほぼ同じデザインとするならば...。米国のGottaBeMOBILEが伝えています。
最近の噂によると、次期iPhoneは、完全に新しいiPhone 6ではなく、アップグレード版のiPhone 5Sとなる模様。アップルはこれまでの二世代と同様、同じ外部デザインのパタンを取りそうです。iPhone3GSはiPhone3G、iPhone 4SはiPhone 4と同じデザインでした。
これまでのiPhoneはブラックとホワイトの2モデルのみ。初代iPhoneはブラックのみでしたが、その後のiPhoneはどれもブラック＆ホワイトの2モデルです。ただiPhone 4の場合、ブラックモデルが出て8か月が経ってホワイトモデルが登場しました。本当はホワイトが欲しかったのに、ブラックに甘んじることになったユーザーからは落胆の声が上がったものでした。
もしiPhoneのモデルが白か黒かが大きな問題なのであれば、今後のiPhone購入者に6色以上の選択肢が与えられるとなると、それはワクワクさせられる話です。ちょうどiPodタッチのようにです。人々が自分のデバイスを自分だけのパーソナルなものにしたい気持ちを持っていることを、アップルはよく分かっています。だからデバイスには、色の選択肢および刻印が提供されているのです。
お金に余裕のあるアップルユーザーはすでに、色付きのiPhone 5Sを所有するか、それを色付きにアップグレードしています。AnoStyleという会社は、ユーザーらのiPhone 5を、再び陽極酸化処理(anodize)して、14色のiPhoneを提供しています。ColorWaveという会社は1200米ドルで、アンロックしたiPhone 5を46色ぶん取り揃えて販売しています。さらにColorWaveは、iPhoneのトップ、ボトム、背面、SIMカードトレイ、ホームボタンの色と仕上げに異なる色の選択肢を用意しています。
9to5Macのライター所有のiPhoneはカラフルで目を惹くものです。彼女はAnoStyleでiPhone 5をカスタマイズし、ゴールドにしています。
もしアップルがiPhone 5を複数の色でリリースするとすれば、どうなることでしょう。初めてiPhoneを買う人、一年以上経過したiPhoneをアップグレードしようとしている人のあいだで、多くの興奮と議論を巻き起こすことでしょう。またすでにiPhone 5を持っている人のあいだでも、早々にiPhone 5Sにアップグレードする理由を与えることになるかもしれません。アンドロイドおよびウィンドウズフォンのメーカーは、デバイスに色選択があることを売りにしていますが、アップルはこれに対抗する狙いをもっていると見ることもできます。
上述したように、アップルは、各iPhoneのモデルに目立つ差別化を与えるはずです。多くのiPhoneユーザーはデバイスの外見を気にしており、自分が最新かつ最高のモデルを所有していることを誇示したがっています。今のところ、iPhone 4とiPhone 4Sを、見ただけで区別するのは困難です。iPhone 3GとiPhone 3GSの場合も同様です。
もしアップルが複数のiPhone 5Sを出すとしても、問題もあり得ます。在庫の問題です。現在iPhone 5の購入者は、白か黒かの選択肢で、どちらかを選ぶしかありません。しかし複数色の選択肢があれば、例えばティーンエイジの若者が、ピンクのiPhone 5Sを買ってアップルストアを出てくることもあるわけです。
アップルは確かに、カラフルなiPhoneを生産する技術も能力も備えています。単に時間の問題があるばかりで、199米ドルというiPhoneのエントリープライスを超える価値を、色つきiPhoneに見出しているユーザーもすでに多数いるのです。
