4.8インチスクリーンの「iPhone Math」、6月デビュー?
台湾の中時電子報によると、アップルは大型のスマートフォン「iPhone Math」の開発をiPhone 5Sと並行して計画中、とのことです。MacRumorsが伝えています。
iPhone Mathという名前はいかにも突飛でアップルによる従来の命名法となじみませんが、これが符号なのかあるいは誤訳なのか(MacRumorsはBrightWireによる翻訳記事を元に伝えています)は、今のところはっきりしていません。
中時電子報によると、iPhone Mathは4.8インチスクリーンと8メガピクセルカメラを搭載。8メガピクセルカメラはiPhone 5Sにも目玉の機能として採用され、両者はともに6月に発表される見込みとのこと。さらにiPhone Mathは年末のホリデーシーズンにアップデートされて12メガピクセルのカメラが搭載される、とのことです。
中時電子報は以下のようにiPhone Mathのサプライヤや製造会社、生産期間の詳細なども伝えていますが、アップルが大型のiPhoneを発売する、そして6か月の間に2つの新製品を立て続けに発表する、という情報はにわかには信じがたくもあります。
■ タッチスクリーンやカメラを含む部品の出荷は3月に始まり、メーカーは遅くとも4月には生産を開始する。それゆえサプライヤは2013年第2四半期に大幅に成長を遂げるだろう。
■ 鴻海精密工業は組立の90%を請け負う。台湾のレンズメーカー大立光は800万個のカメラレンズをすでに受注しており、フジクラ、フレキシウム、臻鼎科技はプリント基板の生産を分担するとみられる。
■ フォックスコンとコクソンはアップルの新モデル向けに成型部品を供給し、フォックスリンクは引き続きコネクタの受注を請け負う。鴻海グループの台揚科技はアップルの4Gネットワーク・ソリューションの設計を担当するとみられる。
大型のiPhoneが発表されるのでは?という噂が流れたことはこれまでにもありました。米国の投資会社Jefferiesのアナリスト、ピータ・ミセク氏は昨年12月に「アップルは4.8インチディスプレイのiPhoneを開発中」と発言しましたが、先週には、そのようなデバイスの情報はそれ以降入ってきていない、と述べています。
台湾のニュースサイトDigitimesは1月初旬に「アップルが新興国市場をターゲットにした大型の廉価版iPhoneの開発に着手している」と報じており、アナリストのブライアン・ホワイト氏は「次期iPhoneは複数の異なるサイズを採用する」と予測しています。
ウォールストリートジャーナルとブルームバーグはこれらの噂について、廉価版iPhoneの発売については支持しながらも、サイズは大型ではなく小型になる、と見ているようです。
4.8インチiPhoneが開発中との噂が最初に流れたときに指摘されたことですが、アップルはiPhone 5の発売でiPhone製品のサイズを増やしたばかりです。ここでまた、大型のiPhoneを開発して解像度と画素数の障壁にぶち当たることには、アップルは乗り気ではないかもしれません。