iPhone 6(5S)とiPad 5、2013年中頃に発売との噂
iPhone 5は今年の9月、iPad 4にいたっては今月発売されたばかりだというのに、これら必携デバイスの後継機種が、思ったより早く登場しそうだというニュースが飛び込んできました。International Business Timesによるレポートです。
11月19日の中国語版ニュースサイトDigitimesの記事によれば、アップルへの供給業者が、次世代のiOS機器を量産することが予想されているとのことです。ここで言う「iOS機器」には新型iPhoneと新型iPadが含まれており、その時期は「2013年中頃」と言われています。
「アップルは2013年の中頃に次世代iPadと次世代iPhoneのシリーズを発表するだろう。これにより、第1四半期の後半には、IC類、特に通信関係チップの需要が高まるはずだ」という「業界関係者」の言葉が、DigiTimesで紹介されています。
さらに、DigiTimesのジェシー・シェン氏は、アップルがiOS機器の製造を依頼した2つの会社について付言しています。すなわち、チップメーカーのTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)と、実装を行うグループのAdvanced Semiconductor Engineering(ASE)が、2013年の第1四半期において好調な業績を発表するだろうと予想しています。これが真実ならば、DigiTimesが主張しているアップルの今後の予定と符号します。なにしろ人気のスマホやタブレットをアップルが予定通り出荷するためには、大量の部品が必要になるはずですから。
DigiTimesの記事の信憑性については、これまでの実績を見る限り、虚実とりまぜたものでした。中でも、iPhoneとiPadのスケジュールに関してはその傾向があります。一方では、去年の12月に、アップルが今年2種類の新しいiPadを発売するだろうと正確に予測しており、「iPad Mini」と呼ばれる7.85インチ画面の機種が2012年の第4四半期に発売されることも、見事に的中させました。その一方で、アップルがサムスンのクアドコアExynosプロセッサーをiPhone 5に搭載するとの予測は外れました。実際には、アップルは自社のカスタム製A6チップを採用したのです。今回の噂も、確かに傾聴に値するものなのでしょうが、DigiTimesからの情報は話半分に聞いておくのが吉です。
とは言うものの、最近耳にした次世代iPhoneと次世代iPadの噂は、これだけではありません。少なくてもどちらか1機種が2013年の中頃に発表されると、時期まで特定した噂も、これが初めてではありません。
台湾Commercial Timesの11月13日付けの記事によれば、アップルは「iPhone 5の新バージョン」の試作を開始しようと計画しているとのことです。この記事の中では、この機種は「iPhone 6」ではなく「iPhone 5S」と呼ばれています。アップルはまだ次世代のiPhone 5に名前を付けておらず、その名前は発表時まで明らかにされないでしょう。
Commercial Times紙には、「iPhone 5の製造工程における歩留まりが低い現状を受け、アップルはiPhone 5Sに必要なパーツやコンポーネントの確認作業を急いだ」と書かれています。
Commercial Times紙は、新型iPadについては言及していません。しかし、同紙はDigiTimesと同じように、iPhone 5の後継機種の量産は2013年の第1四半期に始まる、そして発売は同年夏の盛りより前になることもあり得る、と主張しています。2011年以来、アップルはiPhoneを秋に発売するというスケジュールを守っているのにもかかわらず、です。
これら2つの最新記事はお互いに関連しているのかもしれませんが、DigiTimesと同様に、これまでCommercial Times紙のニュースソースとしての信憑性は、必ずしも高くなかったことに留意すべきでしょう。記事にあるような「iPhone"5S"の部品の試作を急いでいる」という見方は、単なる推測に過ぎないかもしれません。アップルは、いつでも次のプロジェクトのために大わらわになる会社です。たとえアップルが次世代iPhoneをいつ発表しようかと計画しているにしても、準備万端に部品を揃えておくというのは、いかにも理にかなっています。マイクロプロセッサーや携帯電話用チップなど、次世代iPhoneに必要な準備の大半を前もって済ませておいたとしても、不思議ではありません。
次世代iPhoneとiPadについて分かっていることチップの生産に本腰を入れているという上記の記事に加えて、アップルの第7世代のiPhoneについて、ほんの小さな噂が聞こえてきています。しかしながら、仮にiPhone 5SまたはiPhone 6などと呼ばれている機種が来年夏に発売されるとしたら、この数週間または数ヶ月のうちに、アップルの国外供給グループからさらに詳しいニュースが聞けるでしょう。
第5世代のiPad、つまり「iPad 5」について、現在アップルが何を考えているかはわかりません。しかし、スタンド付きiPadや、ゲーム向けの背面コントロールボタンの特許を取ろうとしていることからみて、何か面白いことを考えているのかもしれません。
上記の記述に合致する製品については何も聞かされていませんが、アップルが第2世代のiPad Miniに取り込んでいるという話は聞いたことがあります。中国のニュースサイトDoNewsでは、アップルが台湾系企業のAU Optronicsを指名し、Retinaディスプレイを7.9インチのタブレットにフィットさせるべく、開発を始めたとのことです。
新世代のiPhoneについては、アップルの最新の特許申請を追いかけてみれば想像がつきます。iPhone 5SまたはiPhone 6には、より進化した触覚インターフェースやセンサーが搭載され、おそらくはフレキシブルディスプレイに直接内蔵されることになるでしょう。今年の5月に申請され、9月に刊行された特許を見れば、ユーザーのニーズを満たすべく設計された蝕知性キーボード、フレキシブルディスプレイ、レーザーマイクとレーザースピーカーについて記述されています。フレキシブルディスプレイを搭載するようになれば、本体を持ったままでタイピングがしやすくなるでしょう。さらに、高度に進化した蝕知性スクリーンを使えば、必要に応じてボタンを作り出し、ユーザーがタイプするときに「キーボード」の文字を感じられるようになったり、アップルマップの地形に手で触れることができるようになったりするでしょう。
願わくば、アップルがこうした技術を、何世代にも分けて実装していくのではなく、次のiPhoneに搭載してくれればと思います。とは言え、考えるだけでも楽しい話題には違いありません。
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