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iPhone 5レビュー:各国主要メディアはどのように伝えているのか

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新iPhone 5が世に出た今、そのレビューが世界中で続々と公表されています。各国のメディア人たちは新iPhone 5をどのように見たのでしょうか?英国のPC Advisorが、主要メディアのレビューをまとめております。

■PC AdvisorのiPhone 5レビュー

PC Advisorの寄稿者数名は、サンフランシスコとロンドンで開かれたローンチイベントにて、新iPhoneに触れる体験をしました。大きくなったスクリーンのおかげで、さらに四つのアプリが並ぶ列が増えたことに、みんな好感を抱いています。「スクリーンが狭苦しくなった感じもしないよ」

他に褒めるべき点としては、iPhone 5の新しい3:2比率のスクリーンです。「ワイドスクリーンの映画を観るのに最適」とのこと。

しかし注意すべき点もあり、新しいスクリーンサイズにアプリがアップデートされるまで、古いサードパーティーのアプリの「見え」は、新iPhoneだとやや不具合が出るだろうとのことです。

またiPhone 5の写真閲覧にも若干難点があり、PC Advisorの関係者は、標準的な4:3のスチル写真をiPhone 5で見ると、黒いバーが広がってしまうことに気付きました。「確かにiPhone 5のカメラアプリは、写真を4:3モードで撮影する。大きなパノラマ撮影するためのモードもあることはあるんだが...」

iPhone 5はプレミアレベルのスマートフォンだ。「品位の高さでは匹敵するものがない」

「最初見たときは、新しい材質は堅牢で、iPhone 4Sよりもダメージに強い印象を受けた。白色のiPhone 5の背面は、MacBookやiMacの陽極酸化処理されたアルミニウムの感じとよく似ている。頑丈でいてプレミアムだ」

■Macworld英国のiPhone 5レビュー

「新iPhone 5はiPhone 4Sよりもかなり軽いばかりでなく、握ってみても、その軽さと持ち心地は驚きだ」と、ロンドンのローンチイベントで新iPhoneに触れたMacworldの編集者カレン・ハスラム氏は書いています。

「iPhone 5のデザインに鋭利な印象はあまりない。iPhone 4/4Sの側面には鋭く、角ばった印象がいつもあった」と、ハスラム氏。

新しいナノSIMカードになったため、古いiPhoneのユーザーは、4Sのユーザーでさえ、この新SIMが必要となります。

iPhone 5の新パノラマカメラモードを試してみたハスラム氏は、「やり方はあまり直感的ではなかった。風景モードでiPhoneを使って、そしてパノラマでポートレートを撮ってみた。悪くはないが、明らかに横長に延びている。でもこのショットは面白いと思う。正確ではないけれど」と述べています。

■TelegraphのiPhone 5レビュー

「新iPhoneのデザイン変化がどんなものかについては、自分の手で触って初めてはっきりするもの」と、Telegraphのシェーン・リッチモンド氏。

「第一印象は、アップルは実にいい感じのハンドセットを出したものだと思った。まことにデリケートな印象を与える」

同紙はiPhone 5を「デザインのオブジェとして素晴らしい」と評しています。

リッチモンド氏も大型化したポートレートスクリーンを気に入っており、「縦長になったのはいいが、横幅を広げなかったアップルの選択は嬉しいね。サムスンのGalaxy S3は、私の好みからすれば大き過ぎる。iPhone 5の横幅は、平均的な手の平サイズにぴったりという意味で、アップルは正しい選択をしたと思う。縦長のスクリーンには、多くのアプリが載せられ、ウェブページを見るのにも都合がいい。ワイドスクリーンの映画も快適に鑑賞できる」と語りました。

とはいえ、アップルのライバル各社にも良いニュースがあり、「しかしこれでGalaxy S3、HTC One X、ノキアLumia 920が古びたり劣っているということになるほどの要素ではない」と、リッチモンド氏。

■ニューヨークタイムズのiPhone 5レビュー

ニューヨークタイムズのデビッド・ポーグ氏は、アップル好きのテクノ系ジャーナリスト。アップルの黎明期から同社製品の取材を続けています。

ポーグ氏もiPhone 5が気に入った様子ですが、いくつか留保があるそうです。「全体として、アップルは肝心なところに注力をし、それはどれも結果としては良いものだ。サイズ、形、材質、音質、カメラ、スピード、どれも及第点だ」と、ポーグ氏。

しかしポーグ氏の気に入らなかった点は、アップルがドックコネクターを変更したことでした。「ライトニングコネクターは、悔しいけれど素敵なデザインだと思う。フィット感がいい。しかしすぐに抜けてしまいそうだ。上下の違いもない」と、ポーグ氏は書いています。

アップルは、新iPhoneに膨大な数の古い型のガジェットを接続させるためのアダプター販売も始めていますが、ポーグ氏に言わせれば、その価格30米ドルや40米ドルは「あまりに高過ぎる」とのことです。

「アップルは、このようなアダプターで利益を出そうとすべきではない。昔からの顧客への親切なサービスであるべきだ。私はかなり不満を抱いているよ」と、ポーグ氏は難しい表情です。

■オーストラリアのiPhone 5レビュー

オーストラリアのSydney Morning Herald、Brisbane Timesでも、新iPhone 5のレビューが掲載されています。

オーストラリア人のベン・グラブ氏は、「iPhone 5を手に持った感じは最高だ。サムスンのGalaxy S3より頑丈な印象。新マップアプリもPassbookアプリも好きだ」と述べました。

「3D付きのFlyoverモードも、シンプルに素晴らしい。ロンドンのビッグベンだって、シドニーのオペラハウスだって、3Dで見ることができる。指を使って、世界中の主要都市のランドマークをめぐることができる。自分がそこにいるみたいな感覚だよ」

同氏もまた、iPhone 5の軽さに驚いた一人。「アップルはiPhone 4Sのリリース時、それがiPhone 4に比べて3グラム重くなったことを批判されたが、それを深く反省したのかもしれないね」と、グラブ氏。

新コネクター用アダプターが必要になったことについては、グラブ氏もポーグ氏と同意見で、「新小型コネクターになったことは、昔から30ピンコネクターのアラームクロックドックを使っているユーザーには腹立たしい話だ。新アダプターを買わざるを得なくなる」としつつも、「既存のアンドロイドユーザーはサムスンのGalaxy S3を好むだろうが、新iPhoneは、その使いやすさというシンプルな理由から、私がお奨めするスマホであることに変わりはない」と、グラブ氏は結論づけました。

■ウォールストリートジャーナル(WSJ)のiPhone 5レビュー

WSJのジェシカ・ヴァセラーロ氏は、iPhone 5が「退屈」なのではないかと疑義を呈しています。

「飛躍的な進歩はほとんどない。さらに、他のスマホでスタンダードとなっているスマホで支払いとかもっと大きなスクリーンというような特徴のいくつかについても、iPhone 5は備えていない。」と、手厳しい意見です。

■Associated PressのiPhone 5レビュー

ついに女性向けiPhoneが登場!Associated Pressのマイケル・リトケ氏は、「スティーブ・ジョブズも、iPhone 5の美しさ、使いやすさ、多面性のブレンドに喜んだことだろう」とし、「ついに女性向けのiPhoneが出た」と賞賛しています。

同氏はiPhone 5の「信じられないほどの軽さ」に注目し、「手の平の小さい人々にとって、新デザインがいかに理想的」であるかについて興奮気味に伝えています。

■BBCのiPhone 5レビュー

BBCテクノロジーの記者であるロリー・セラン-ジョーンズ氏は、「あまりにも多くのリーク情報があったため、驚きはほとんどなかった」とし、「しかしアンドロイドのユーザーは、特にサムスンのベストセラーであるGalaxy S3のファンは、やっとアップルが追いついてきたと言うだろう。パノラマ撮影のような特徴はすでに何年間も、他のスマホではお馴染みのものだった」と指摘しています。

■The GuardianのiPhone 5レビュー

同紙はiPhone 5を、「もっとも統合されたスマホ」と評しています。

英国のGuardianのチャールズ・アーサー氏は、「二つのグループがこの新iPhoneを手にして喜ぶことだろう。2010年9月以前からのiPhone所持者(iPhone 3G、3GS、4)と4Gの超高速モバイルブロードバンドを欲している人」とし、「もし時期と価格が適正であれば、iPhone 5は今あるスマホでもっとも統合されたスマホだ」と書いています。

■TechRadarのiPhone 5レビュー

同紙のパトリック・ゴス氏は、「今年のiPhoneローンチは、2007年の最初のiPhoneの登場以来、最も重要なイベントだった」としつつ、あまり変化が大きくなかったことや、事前の噂情報が過重気味であったことから、「少しがっかりだった」と書いています。

「iPhone 5は手に持ってみると、いい感じ。アップルが横幅を変えなかった理由がよく分かる。手にフィットする感じがとても良い。スマホの世界に大きな波及効果をもたらすだろう。しかし競合他社があらためてデザインを考え直すかというと、それはないだろう」と、ゴス氏は冷静な意見でした。

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