フォックスコン幹部「iPhone 5の組み立ては今までで一番難しい」 - 供給不足問題に言及
アップルはiPhone 5が歴代iPhone の中で最も速いスピードで売れていると発表しましたが、一部の供給不足のために、売上はアナリストたちの予想を下回っているようです。Wall Street Journalが伝えています。
供給不足の原因は何でしょうか? 台湾に拠点を置く鴻海精密工業株式会社は、中国全土に工場を持ち、フォックスコン・テクノロジーグループという商号でiPhone 5を含む多くのアップル製品の組立を行っています。
「iPhone 5はフォックスコンが組立を行った製品の中で最も難しい製品です。軽く薄くするためのデザインがとても複雑なのです」、名前を公表することを拒んだ鴻海のある幹部はこのように語っています。「新しいデバイスの作り方を学習するためには時間がかかります。習うより慣れろです。我々の生産性は日々向上しています」。
この幹部によれば、生産性の向上と、出荷されるiPhone 5のキズに対処するため、鴻海は措置を講じているとのことです。鴻海は最近、ダメージの可能性を減らすために新しい品質チェック体制を導入しました。しかし、iPhone 5に新たに採用されたコーティング素材はこれまで以上に擦れの影響を受けやすい、とこの幹部は指摘しています。
「審美的なニーズと実際的なニーズの両方を満たすことはいつも難しいものです」。
最近、台湾の契約メーカーで続発した労働争議により、アップルがiPhone 5の巨大な需要に追いつくことができるのか、懸念が生じています。
鴻海は、今月初めに中国河南省鄭州の製造工場で従業員らによる2つの争議が起こったと述べていますが、どちらも操業停止までには至りませんでした。
争議は今月初め、中国の国慶節を記念する一週間の休暇期間中に起こりました。同社は、この争議には生産ラインの従業員らによる小さなグループと品質チェック担当者らが関与しているとしています。
鴻海は現在、中国中央部の鄭州と中国南部の観瀾にある各工場で、アップルのiPhone 5の組立を行っています。
先の幹部は先月、鄭州の工場内で、組立ラインの従業員と品質管理官との間で騒動があったことを認めています。原因の一部はiPhone 5の筐体によるもので他にも「品質問題」に関するものがあったようですが、彼はそのことには言及しませんでした。
「鄭州の工場は2011年に稼働したばかりでまだかなり新しいのです。私たちは労働者をどのように管理していくか現在も学んでいる最中です」と幹部は述べています。
またこの幹部は、鄭州の工場がiPhone 5の主要工場となって以来、鴻海はアップル製品や他の顧客の生産能力を高めるために鄭州での雇用を増やし続けている、とも語っています。
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