「マップ」アプリ早期改良に向け、アップルがグーグルマップの元開発者を猛烈スカウト中
ユーザー達は、願わくばグーグルの「マップ」がiOSに帰ってくることを切望しているというのに、アップル社では、不具合のある自社製品を改善するために、大胆な手に打って出ようとしているとのことです。PCMagがレポートしています。
米国のTechCrunchが従来のグーグル「マップ」の請負業者から得た情報によれば、アップルはグーグルの元スタッフに、iOS 6の地図アプリの構築を支援させようと「猛烈なスカウト攻撃」をかけています。この地図アプリは、不可解なエラーと情報の欠落のせいで、さんざん批判を浴びているところです。アップルは、グーグル「マップ」の開発に携わった、以前の契約社員を求めていると言われています。
アップルにとって都合のいいことに、元グーグル社員の多くは、ほとんど仕上がっている地図アプリを更新するだけの仕事ではなく、新しい製品のために働けるチャンスに興奮しているとのことです。アップルは、グーグル「マップ」の元契約社員を惹きつけるために、気前のいいサラリーを提示しているそうですから、これも悪い話ではありません。
情報提供者がTechCrunchに伝えた話では、グーグルの元契約社員のうち、少なくとも1人はアップルのスカウトマンと契約し、GIS(地理情報システム)アナリストとして雇われたそうです。この人物は、グーグルにおける幅広い経験を買われて、「一発採用」だったそうです。
9月19日にiOS 6が発表されるまで、グーグルマップは(そしてYouTubeも)、すべてのiOS機器にプリロードされていましたが、今回のiOSのアップグレードにより、グーグル「マップ」がアップル独自の「マップ」アプリに取って代わられました。しかし、アップルのこのソフトウェアは、都市名の誤表記、名所の欠落、島の重複などが原因で、広く批判にさらされてきました。PCMagの別の記事では、「肝心な場所の検索はおろか、基本的な住所ですら問題がある」とのこと。
現在グーグルは、同社の「マップ」アプリをiOSに戻すための作業中だと言われていますが、この引っ張りだこのアプリが一体いつApp Storeに並ぶのかは不明です。