カメラ性能対決：iPhone 5 対 HTC 8X（Windows Phone 8搭載）
Windows Phone 搭載HTC 8Xがいよいよデビューします（日本発売は未定）。8メガピクセルの背面カメラが誇らしげです。そのカメラの能力を測るために、英国版CNETのアンドリュー・ホイル氏が、HTC 8XとiPhone 5の両方を持ってテームズ川の川辺を散歩しながらテストしました。以下は氏のレポートです。
結果は、全般的にまあまあ満足のいくものだったとのこと。画像は美しく、遠くの建物の細部までくっきりと写っています。iPhone 5では遠くの建物の線がよりシャープで、クッキリとした輪郭が際立っています。しかし、8Xの試し撮りもなかなかの結果です。
8Xでは、画像の色調がかなり異なります。iPhone 5の色調が自然な印象を受けるのに対し（時には輪郭が冷たく感じることもありますが）、8Xの色調はより暗く、ほとんど紫色と言ってもいい色合いが加わっています。
このような特徴は何が何でも好ましくないというわけではなく、秋の風景写真に温かみを与えてくれます。ただし、それは風景の正確な描写とは言えないかもしれませんが。
しかしながら、iPhone 5とは異なり、8Xではいくつかの設定を細かく調整する機能があります。画面をモノクロやセピア色にする効果を利用したり、ホワイトバランス、露出、彩度、シャープネス、ISO速度を変えたりすることもできます。このカメラは、フルオートモードでもきちんとした写真を撮ることができますが、よりクリエイティブな写真が欲しいときは、これらの設定を微調整できる点は重宝します。
それでも、HTCのハイエンドAndroidほどの機能をすべて搭載しているわけではありません。One Xでは、撮影モードとしてバーストモード、パノラマモード、HDRモードが選べますが、8Xではこれらのモードはどれも選択できません。写真撮影マニアにとっては、Windows Phone 8ストアにおけるアプリ不足も同じように問題でしょう。撮影したスナップ写真を編集できるアプリは数種類しか選べず、しかもInstagramやPhotoshopのような有名アプリは皆無です。
8Xのカメラは、1080Pのビデオを録画することも可能です。ホイル氏によれば、現在市場にある、よりグレードの高いスマートフォンにも比肩する画質だそうです。その他、必要に応じて写真やビデオを自画録りしたいユーザー向けに、前面パネルにもカメラを搭載しています。
このカメラは総じてまあまあの出来で、毎日のスナップを撮るにはいい仕事をするでしょう。翻ってiPhone 5で撮った写真は、ややクリアでより自然な色調が得られるので、今回のテストではiPhone 5に軍配が上がりました。より多くの撮影モードが必要で、編集ソフトをいろいろ選びたいという方は、ハイエンドのAndroid機器の中から探すといいでしょう。
