iPhone 5cユーザーの半数はアンドロイドからの乗換え組み、低中所得層に人気 - 米調査会社調べ
中価格帯のiPhone 5cは、低中所得層の間ではiPhone 5sを上回る人気があり、さらに、アンドロイド端末からの乗換えでアップル製品を初めて購入するユーザーが多いようです。米国のApple Insiderが伝えています。
調査会社カンター・ワールドパネル・コムテックが今年8月から10月にかけて行った、スマートフォンの販売に関する追跡調査によると、iPhone 5cの購入者のうち40%以上は年収が4万9千ドル(約506万円)以下。一方、iPhone 5sの購入者のうち同じ年収グループに属するのは20%強。iPhone 5cの購入者の平均年齢は38歳で、iPhone 5sの34歳より若干高めでした。
カンターのマーケティング担当ディレクター、ドミニク・スネボ氏は「製品のアピール層を拡げたことが、競合他社からの乗り換えにつながった。アップルにとって朗報でしょう」と語っています。
iPhone 5cの購入者の約半数は、他社のアンドロイド製品、とりわけ韓国の大手サムスンやLGからの乗り換えでした。一方、iPhone 5sの購入者の80%は既存のiPhoneからの買い替えでした。
同調査は、iPhone 5がアップルの市場シェアを一気に押し上げたような効果を、iPhone 5sと5cがあげていないことも示唆しています。これについてスネボ氏は、5sと5cがアップルの段階的な開発サイクルの後半に位置する製品であるためだと述べています。氏によれば、購入者は、わずかに改善しただけの製品よりも一新した製品の方により強く反応する傾向があるとのことです。
また、同調査期間に販売されたスマートフォンのうち、iOS製品の占める割合は、地域別にそれぞれ、ヨーロッパは16%、日本は61%、オーストラリアは35%、中国は16%、米国は41%でした。