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iPhone 対 Galaxy:iPhone有利は依然変わらず

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ここのところアップルに対する懸念が広がっていますが、過去数年間、iPhoneシリーズはGalqaxyシリーズに比べてはるかに多く売り上げてきた事実を思い起こすことが重要です。米国のCNETが伝えています。

アップルに関する悲観的で暗い意見が取りざたされていますが、それでも同社のiPhoneシリーズは、サムスンエレクトロニクスのGalaxyシリーズに比べてはるかに多くを売り上げてきました。

こう主張するのは、Raymond Jamesのアナリストであるテイビス・マッコート氏です。氏によれば、iPhone 4、4S、5の売り上げをすべて加えた累計台数を、Galaxy SとGaxlaxy Noteスマートフォンの累計販売台数と比較したところ、トータルで2億1900万台を売り上げたアップルがサムスンの1億3100万台を凌いだとのことです。

「サムスンのGalaxyシリーズがとてつもない成功を収めた製品であることは疑うべくもありませんが、iPhoneに関する懸念があれこれ言われているこの時期、過去2年半に渡るGalaxyのセールスとiPhoneのセールスと比べてみたら面白かろうと考えたのです」氏は、1月17日付(米国時間)に掲載された研究ノートでこう述べています。

サムスンは、ここ数年というもの、携帯電話やスマホ市場において、誰もが認めるリーダーとして急浮上してきました。この躍進の最大の要因は、GalaxyのフラッグシップモデルSシリーズに負うところが大きいと言えます。しかしながら、同社の市場シェアが上昇したのは、携帯電話やタブレットなど幅広い製品群のおかげであり、決してすべての製品から利益が出ているわけでも、すべての製品が注目に値するわけでもありません。

一方アップルはと言えば、最近ディスプレイの発注を削減したのはiPhone 5の需要が冷え込んだためではないかという懸念から、株価が下がっています。iPhoneはかつての名声を失ってしまい、ユーザーの目はサムスンのAndroid機の方を向いてしまっているという悲鳴もますます増えてきています。

iPhone 4Sの発表時に始まった「革新性に欠ける」という批判の声は、最新のiPhone 5の発表時にも繰り返されてきました。どちらの製品も、機能面ではこれといって目新しいものがなく、iPhone 5の看板とも言うべき追加機能は、Android製品ではとっくの昔に実現していたものでした。

それでも、iPhone 5の登場は、これまで同様に熱狂的に受け入れられました。アップルはiPhone 5のことを歴代の中で最速で売れたiPhoneだと称したくらいです。

マッコート氏の指摘によれば、実際には昨年1年間で、Galaxyシリーズに対するiPhoneのリードは逆に広がっています。

上記の累計販売台数には、立ち上がりが遅かった初期のGalaxyのセールスも含まれています。iPhone 4は世に出るなり大評判を取ったのに対し、サムスンの複数のGalaxy Sモデルでは立ち上がりがより緩やかでした。また、アメリカに進出した第1世代のシリーズには、品名の異なる4種類のモデルが存在しました。この状態は、販売に弾みのついたGalaxy S2の時代まで続きました。

現在、この様相は異なっています。サムスンのアメリカにおけるモバイル部門の製造責任者であるケビン・パッキンガム氏によれば、Galaxy S3のセールスはiPhone 5の発売後にかえって伸びたとのことで、アナリスト達はGalaxy S3がすべてのキャリアの中でベストセラーの携帯電話であることを指摘しています。

今週前半のサムスンの発表によれれば、同社は1億台のGalaxy Sを売り上げています。

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