ソニー、Xperia Z発表! iPhone 5の真のライバルとなり得るのか?
故スティーブ・ジョブス氏と言えば、ソニーの敬虔な崇拝者として知られています。かつてアップルのCEOを務めたジョン・スカリー氏によれば、ジョブス氏は「アップルをソニーにしたがっていた」とのことで、彼は初代ウォークマンに、ひいてはこの日本の偉大な企業に深く魅了されていたようです。
今度は、そのソニーがアップルになろうとしているのでしょうか? この問いに米国のForbesの記事が答えています。
現在ラスベガスで開催中のCESにおいて、ソニーはXperia Zを公開しました。これは同社がスマホ市場に殴り込みをかける最新機種であり、iPhoneのライバルと目される製品です。
ソニーがスマホのエリートモデルを作ろうと試みたのは、このXperia Zが最初ではありません。モデル名からもわかるように、以前にも別のXperiaシリーズが存在しました。ところが、これまでどのXperiaモデルも、アップルiPhoneはおろか、サムスンのGalaxyシリーズの幅広い人気に追いつくことはできなかったのです。
しかし、今回発表されたXperiaモデルにより、ソニーはついにスマホ事業における正真正銘のライバルと認められるかもしれません。
Xperia Zには13メガピクセルもの解像度を持つカメラが内蔵されています。-iPhone 5もサムスンGalaxy S3も、カメラの解像度は8メガピクセルに過ぎません-また、Xperia Zには、これら両者よりも優れた1080ピクセルのディスプレイが搭載されています。
しかし、このスマホを本当に際立たせている点は、そのユニークな仕様にあります。というのもXperia Zは防水仕様になっており、最低90cmの深さの水に沈めても、損傷を受けることはありません。仮にiPhoneユーザーが同じことをしようと思ったら、約70ドルという大枚をはたいて、ケースを入手しなければならないところです。
今回ばかりは、ソニーは自社が持つ既存の電子技術の底力を生かし、ユーザーにとって魅力的な携帯電話を生み出すことになるでしょう。Xperia Zは、ソニーのテレビやオーディオシステムと情報のやり取りをすることも可能となっています。
仮にXperia Zがスマートフォン購入者をアッと言わせるほどの成功を収められなかったとしても、スマートフォン業界に一歩進んだトレンドを見せつけ、アップルの収益を脅かす存在にはなるかもしれません。
Andoroid端末のメーカー各社は、対アップル、またはAndoroid同士の攻防の中で、ますます浮き沈みが激しくなっています。
これまでメディアでは、サムスンをアップル最大の脅威として取り上げる風潮が幅を利かせてきました。おそらくアップルが腐心すべきはサムスンばかりではないでしょう。