Siri完敗! アップル「Siri」 対 ドコモ「しゃべってコンシェル」

iOS 5.1リリースに伴い、Siri(音声アシスタント機能)に日本語対応が加わりましたが、なかなか精度面で思うようにいかない様子です。米国のApple Insiderが伝えています。

ある日本人によってYou Tubeに投稿されたビデオに、アップルのSiriとNTTドコモの「しゃべってコンシェル」を比較したものがあります。これによるとSiriは、基本的な指示は理解することができますが、少し込み入ったリクエストには応えることができない模様です。

例えば、「外は寒いですか?」の問いかけに、Siriもしゃべってコンシェルも、天気予報データを教えてくれます。しかし「お腹が痛いんですが」と問いかけると、Siriは理解できません。一方のコンシェルは、近所の病院の情報を教えてくれます。 「明日のスケジュールを教えて」と訊いても、しゃべってコンシェルは正しく反応しますが、Siriは一部しか理解しません。また「茅ヶ崎の地図を出して」の問いにも、コンシェルは正しく地図を提示しますが、Siriはアメリカ国外の地域のせいで、正しい回答ができません。

「きゃりーぱみゅぱみゅの動画を調べて」のような極めて日本ローカルな問いかけにも、やはりSiriは回答不能ですが、しゃべってコンシェルは卒なく動画検索を開始します。「おやすみ、明日起こして」のようなアラームの設定依頼については、Siriも回答できていますが、早口言葉の「生麦生米生卵」や「カレーの作り方教えて」にはつまづいています。コンシェルの方は、それらにも自然な回答ができています。

また回答までの時間についても、Siriの方がコンシェルより長いという結果でした。

アップルは先月、Siriの日本語サポートを発表、先週のiPadの発表に併せてiOS 5.1をリリース。そして日本語対応のSiriがiPhone 4Sに加わりました。

英語話者の中にも、Siriの精度の低さを嘆いている人がいます。地域的な訛りや英語を非母国語として話す人々の訛りに対しても、難があるようです。

ニューヨークでは、Siriのコマーシャルは嘘っぱちだ、Siriの精度レベルはあまりにも低いとして、訴訟を起こした人もいるとのこと。

Siriが鮮烈デビューを果たしてから5ヶ月経ちますが、実はいまだにベータ版です。今後の改善が期待されますし、改善されるべきでしょう。とはいえ、まずは本家の英語から手をつけねばならないようですね。

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