10.5/12.9インチiPad Proの新機能と特徴
アップルは6月5日に開催したWWDC17の基調講演で、新型iPad Proを発表しました。9.7インチモデルが10.5インチモデルに置き換わるなど、大きな変化がいくつかありました。新しくなったiPad Proの新機能や特徴をおさらいしておきます。
発売日
Appleオンラインストア、ドコモ、ソフトバンク、auの各オンラインショップで、すでに予約注文が始まっています。発売日は6月13日です。
Apple Storeでの販売価格
● 10.5インチiPad Pro
容量 |
Wi-Fi |
Wi-Fi + Cellular |
---|---|---|
64GB |
69,800円 |
84,800円 |
256GB |
80,800円 |
95,800円 |
512GB |
102,800円 |
117,800円 |
● 12.9インチiPad Pro
容量 |
Wi-Fi |
Wi-Fi + Cellular |
---|---|---|
64GB |
86,800円 |
101,800円 |
256GB |
97,800円 |
112,800円 |
512GB |
119,800円 |
134,800円 |
サイズ
|
10.5インチ |
12.9インチ |
---|---|---|
重量(Wi-Fi) |
469 g |
677 g |
重量(Wi-Fi + Cellular) |
477 g |
692 g |
高さ |
250.6 mm |
305.7 mm |
幅 |
174.1 mm |
220.6 mm |
厚さ |
6.1 mm |
6.9 mm |
10.5インチモデルは9.7インチモデルよりやや大きくなって、仮想キーボードやアプリのコントローラをフルサイズで表示できるようになりました。12.9インチモデルのディスプレイサイズは従来と同じです。
10.5インチモデルは、3月に発売されたiPad Air 2の後継機「iPad」と同じ469グラム。厚さはiPad mini 4と同じ6.1mm。12.9インチモデルは前モデルより36グラム軽量化し、677グラムになりました。
カラー
12.9インチモデルはシルバー、スペースグレー、ゴールドの3色。10.5インチモデルはこの3色にローズゴールドが加わります。
10.5インチと12.9インチモデルの違い
iPad Proは10.5インチと12.9インチの2つのモデルになりました。9.7インチモデルは廃止されます。両モデルとも、ディスプレイ、内部構成、スピーカーのスペックは同じで、違うのはディスプレイのサイズのみです。
大きく進化したディスプレイ
ディスプレイは、両モデルとも従来と比べてより明るく、より反応がスムーズになっています。Retinaディスプレイは、P3の広色域、True Tone、600ニトの輝度を採用し、見やすさが大幅にアップ。また、最大120Hzのリフレッシュレートに対応した新技術「ProMotion」により、反応が格段に向上しました。Apple Pencilのレイテンシ(反応速度)は、49ミリ秒から業界最高水準の20ミリ秒に短縮されています。
ProMotionは、iOSと連動して120Hzのリフレッシュレートが必要な場合(描画や高フレームレートのゲーム等)を検出したり、逆にリフレッシュレートを低下させてバッテリーを節約したりすることも可能です。
Split Viewを使うとどんな風に表示されるの?
iOSのマルチタスキング機能を使って2つのアプリをSplit Viewで同時に表示した場合、10.5インチモデルでは「コンパクト」サイズが適用されます。つまり、iPhoneのインターフェイス(UI)が横に2つ並びます。分割比率を25/75あるいは75/25にすると、iPhoneとiPad、あるいはiPad とiPhoneのUIが並びます。
12.9インチモデルの場合は「レギュラー」サイズが適用され、分割比率が50/50ではiPadのUIが2つ並び、25/75あるいは75/25では、iPhoneとiPad、あるいはiPad とiPhoneのUIが並びます。
両モデルとも4GBのRAMを搭載しているので、Split Viewで2つのアプリを分割表示し、Slide Overで別のアプリを表示して、さらにピクチャ・イン・ピクチャでビデオを見る、といったことも可能です。
感圧タッチは非搭載
ホームボタンに感圧タッチは採用されませんでした。この技術は、特に画面の大きな製品では、生産が容易ではないようです。従って3D Touchも採用されていません。しかし、両モデルとも第2世代のTouch IDセンサーが採用されているので、ロック解除や決済承認の応答性は速くなっています。
A10Xプロセッサとグラフィック
両モデルとも、プロセッサはアップル製のA10Xチップを搭載しています。このチップは、3つの高性能コアと3つの高効率コアの計6つのコアで構成され、アップルによればCPUは最大で30%、グラフィック性能は最大で40%向上しているとのことです。
カメラ
リアカメラのiSight、フロントカメラのFaceTime共に、iPhone 7と同じスペックです。iSightカメラは最大1200万画素、4K映像(30fps)の撮影が可能で、FaceTime HDカメラは700万画素にアップグレードされ、Reteina Flashが搭載されています。
新しいiPad Proに使用できるアクセサリは?
従来のApple Pencilはもちろん使用できます。また、新しいSmart Keyboard やApple Pencilケース、レザー製のケースなども登場しています。
今までのiPad Pro用ケースは使える?
12.9インチのiPad Pro用ケースは本来なら使えるはずなのですが、カメラが改良されているためややきついかもしれません。10.5インチモデルは、9.7インチモデルより高さが少し増えているため、ケースがきちんと閉まらない場合があるかもしれません。
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