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9.7インチiPad Pro、新機能や特徴の詳細情報

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イギリスのサイトMacworldは、3月31日に発売された9.7インチiPad Proについてさまざまな検証テストを独自に実施しその結果を報告しています。

9.7インチiPad Proは、当初「iPad Air 3」という製品名で発売されると予測されていました。しかしアップルは、この製品を昨年発売した12.9インチiPad Proの小型版に位置付け、デザイナーやイラストレーターを主なターゲットに、ノートパソコンに置き換わる製品として売り出しています。その目論見は成功するでしょうか?

Macworldは、9.7インチiPad Proを魅力ある製品と評し、「ノートパソコンは作業用ツールとして今もなお最善の選択ではあるものの、(9.7インチiPad Proの登場により)必要不可欠なツールではなくなった」と述べています。

9.7インチiPad Proの長所と短所

長所
・フラッシュが追加されるなどiSightカメラの機能が大幅に向上
・超高速プロセッサを搭載
・Apple Pencilが使用可能

短所
・値段が高い
・小型のSmart Keyboardが使いづらい
・iSightカメラのレンズが突起している

デザイン

9.7インチiPad Proの外観は、iPad Air 2によく似ています。上側と下側に計4つのスピーカーがついていますが、下側のスピーカーは若干間隔が離れているため、それによって豊かな音質が生成されて、タブレットとは思えないほどの没入型の音響を体験できるようになっています。

カメラ

背面のiSightカメラは、フラッシュが追加され画素数は1200万画素に増加しています(Air 2と12.9インチiPad Proは800万画素)。ただし、カメラレンズが突起しているため、机に置いたときなどその表面をキズつける恐れがあります。

前面のFaceTimeカメラも、画素数は従来の120万画素から500万画素へ増加し、Retina Flashに対応するなど大幅に改良されています。ただ、こうした改良が、画質に目に見える違いを生むこともあれば生まないこともあり、状況によって結果はさまざまであるようです。

ディスプレイ

9.7インチiPad ProのRetinaディスプレイは、サイズ、解像度、画素密度、Multi-Touchの反応の早さなどはiPad Air 2から変わっていませんが、周囲の明るさに合わせてディスプレイの色を微調整する「True Tone」という新機能が、新たに搭載されています。ただ検証テストでは、Air 2と並べて置いたときに辛うじてその差が認識できる程度の変化だったとのことで、ほとんどのユーザーは色の変化に気づかないかもしれません。

速度

プロセッサはA9Xを搭載しているため、処理速度はAir 2よりもはるかに高速です。RAM容量が倍である12.9インチiPad Proとの比較では、処理速度の差は僅差でした。一見、Air 2との差がないと感じられるかもしれませんが、次世代のハードウェアを想定した負荷の高いアプリやゲームを使用すれば、その差は一目瞭然とのことです。

バッテリー

GeekBench 3を使用したベンチマークテストでは、Air 2よりバッテリー容量が低いにもかかわらず、11時間11分という驚異的な持続時間をたたきだしました(Air 2の持続時間は7時間40分)。

アクセサリ

同時に発売された専用のSmar Keyboardは、このサイズのキーボードとしては超軽量ではあるものの、入力の精度は従来のキーボードのみならず12.9インチ用のキーボードにもはるかに及びません。慣れるまでたくさん練習を積むか、ソフトウエアの自動修正機能や手作業による頻繁な修正に頼る必要があるかもしれません。

値段

9.7インチiPad Proの値段は6万6800円から、256GBなら102,800円からです。しかし、値段に見合う機能強化は十分に図られており、ビジネスユーザーならこの製品から数多くのメリットが得られるはずです。

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