iPad Air 2とiPad mini 3、著名サイトによるレビューの数々 まとめ
本日から発売開始となるiPad Air 2とiPad mini 3に関して、あらゆる評価が、各メディアに掲載されています。そこで各著名サイトによる両製品のレビューを、9to5Macがまとめました。スペックについて述べたものや、アプリを使ってのレビュー、ライフスタイルに言及したものまでさまざま。両製品の特長を知る、良い資料になるでしょう。
それではまず、iPad Air 2から見ていきましょう。
※キャリア版のiPadは明日発売です。
iPad Air 2
The Verge
iPad Air 2を使ってみれば、アップルがいかに本気で薄さを追求したのかが分かるでしょう。とにかく薄いのです。旧モデルと比較すると18%減の薄さで、重さも若干軽くなっています。この中にさまざまな機能が詰まっているとはにわかには信じがたく、また数年前のノート型パソコンよりも高性能であることは言うまでもありません。
また優れた点を挙げるとすれば、これまでに経験したことのない「感覚」でしょう。いったんAir 2に触れると、従来のモデルがとても古くさいものに感じてしまうかもしれません。
Re/Code
iPad Air 2では、アップルの新機能「Continuity(連携)」が追加されました。これにより、同じネットワークの範囲内にいれば、iPhoneにかかってきた電話をiPadで受けたりかけたりすることが可能になりました。
また「Handoff」機能も追加され、例えばMacで閲覧していたウェブサイトや書き始めたEメールを、iPadに引き継いで作業することができます。もちろん、逆の動作も可能です。さらにAndroidのスマートフォンで受けたSMSを送受信することもできます。
ですが問題もあります。使い方によっては通信速度が旧モデルと変わらず、Air 2の良さが分からないのです。Air 2では、すべてのアプリを起動させているにもかかわらず、速さや滑らかさはそれほど感じられません。ただし画像編集アプリを使ったり、高画質のゲームで遊べば、違いが分かるのかもしれません。
Air 2は、長時間片手で持ち続けたり、長い距離を持ち運ぶのには適していません。その点においては、旧モデルと比較して、特に快適というわけでもなさそうです。437グラムという重さも、以前の478グラムと比較して、それほど大きな違いは感じられません。厚さ6.1ミリに関しては、旧モデルの7.5ミリと比較すると、わずかに薄くなったと感じる程度です。
Wall Street Journal
屋外で試してみたところ、Air 2のディスプレイは日光の下や日陰でも問題なく見ることができ、旧モデルや、サムスンのGALAXY Tab S、アマゾンのFire HDX(旧モデル)よりも優れたものであることが分かりました。
ただし屋外で使う場合、スクリーンの見やすさという点では、アマゾンのKindle Paperwhiteのような正真正銘の電子書籍には劣ります。また日光の下で使用するには、輝度の調整が必要になりますが、これによりバッテリーの駆動時間が短くなることがあります。
反射防止コーティングを施したディスプレイは、その画面を巨大なファインダーのように使うことができます。よって標準搭載の8メガピクセルのカメラは、風景の撮影にも適していると言えるでしょう。Air 2では、多くの場合、iPhone 6と変わらない鮮明な画像を撮影することができます。
とは言え、アップルのプロモーション・ビデオを見ても分かりますが、Air 2を登山に持って行く可能性は低いでしょう。と言うのも、iPhone 6のカメラは高性能で、シャッター速度も非常に速いからです。フラッシュも内蔵されているので暗い場所での撮影もでき、例えばニューヨークの公園で見た、猛スピードで走るブタでさえも、鮮明に撮影することができます(ブタはもちろん繋がれていました)。
TechCrunch
iPad Air 2をカメラマンのアシスタントとともに検証してみました。また検証には、Photoshop、写真編集アプリのLightroom Mobileを使用しました。同様に、動画編集アプリのiMovieも使いましたが、Air 2の優れた性能のおかげで、アプリの機能を最大限に発揮させることができました。
そして最も驚いたのは、モバイル用のイメージ編集アプリPixelmatrを使ったときです。同アプリは、先日開催されたAir 2の公開イベントでも、壇上のデモンストレーションで使われていました。
これまでの検証で、A8Xプロセッサにどれほどの処理能力があるのかを確かめるつもりだったのですが、実際には、最初の段階ですでにパワフルな性能を見せていました。
一方、バッテリーの性能に関しては、旧モデルとほとんど変わりません。性能は悪くありませんが、本体が薄くなった分、それに合わせてバッテリー容量も減らされた可能性があります。さまざまなアプリを起動して10時間使用したところ、特に問題なく使用できました。アップルが今回強調した性能の一つに、ネットワーク接続をすべて解除した状態であれば、待機中のバッテリー消費量が大幅に削減される、という点が挙げられます。
さらに802.11acの技術を搭載したルーターAirPort Extremeを使ってWi-Fiに接続し、Air 2の通信速度を確認したところ、驚きの速さでした。一方、地元カナダのプロバイダが提供するLTEサービスでも通信状況は良好。今回初めて導入された、自由にキャリアを選べるSIMフリー版でも、恐らく同じような速さを実現するでしょう。
New York Times
はっきり言いましょう。そもそもタブレットって必要ですか?もし、あなたが私と同じ考えの人間なら、すでにいくつものデバイスをあれこれ使う生活をしていることでしょう。デスクトップ型のパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、電子書籍、等々。この生活の一体どこに、タブレットの入る余地があるのでしょうか。
一方、私とは違った考えで、またデバイスを取っかえ引っかえしていなくても、iPadや軽くてパワフルなノートパソコン、大型スマートフォンなどのうち、一体何が良いのだろうと思案している人は多いはずです。
そして、どのデバイスのユーザーに対しても、iPadは「買うべきか」「買わざるべきか」の選択を迫ります。さて新発売のiPad Air 2は、その価格を支払ってでも買う価値があるのでしょうか。
過去数日間にわたってAir 2を使ってみた感想は、予約をしてでも「買う価値がある」でした。Air 2を買うか否かについては、他のデバイスを、普段どのように活用しているかに負うところが大きいと思われます。パソコンを使う頻度が少なく、スマートフォンもそれほど好んで使わないのであれば、Air 2は非常に役立つことでしょう。
動きもパワフルで、例えばメインのパソコン代わりに、もしくはスマートフォンとの併用で使ったとしても、何の問題もありません。外出時のノートパソコンの代わりとして使うのも良いですし、高画質のゲームやメディア編集ソフトに関心がある人には、打ってつけのデバイスと言えるでしょう。
Techpinions
アップルがiPadに薄さと軽さを求め続けるのには、わけがあります。この「タブレット型のパソコン」をひざの上で1日中使うには、軽くなくてはならないのです。また何時間も手で支えることができて、しかも簡単に操作できなくてはなりません。
Touch ID(指紋認証センサー)も、アップルが目指したiPad Air 2の重要なポイントの一つです。iPad Air 2を見ると、開発者たちが、いかに多くの時間を研究室以外の場所で費やしているのかが分かります。恐らく自分のスマートフォンやタブレットが盗難に遭ったり、紛失したりした経験があるに違いありません。Touch IDなどのセキュリティはデバイスにとって不可欠なものですが、Air 2ではこうしたセキュリティ機能が、iPhone同様、完璧に機能しています。
ディスプレイも改良され、屋外でも見やすいスクリーンになりました。アップルのうたい文句どおり、光の反射や拡散も抑えられています。
SlashGear
処理速度の大幅改善や洗練されたデザイン、Touch IDの搭載など、iPad Air 2は、特にヘビーユーザーにとって「これこそがまさにiPad」と言える一品でしょう。
Yahoo!
10月が来るたびに、機能を一新した最新のiPadが登場します。そして今年もまた、どの機能を見ても、iPad Air 2が最先端を駆使した業界ナンバーワンの製品であることが証明されました。iPad Air 2は、なめらかな動きで使う人を楽しませ、見た目も美しいタブレット。
ノート型パソコンと、ほとんど変わらないかもしれません。話題のiOS 8搭載で、アップルがオンライン上で展開するサービスも利用できます。クリスマス・プレゼントにすれば、大いに喜ばれることでしょう。
The Loop
iPad Air 2を使ってみましたが、今後も、iPad miniとの併用になりそうです。と言うのも、どちらも生活や仕事に役立つからです。1日が終わり夜には、画面の大きいiPad Airでリラックス。一方、外出時など小型のデバイスの方が便利なときにはiPad miniを使用します。このライフスタイルは、これからも当分続きそうです。
iPadはタブレット市場に、パワフルで持ち運びに便利な、タブレット旋風を巻き起こしました。iOS 8のリリースとその後のアップデートや、アップルが構築する「エコシステム」などによって、アップルはタブレット・メーカーとして世界1の地位を築いています。
iPad mini 3
Engadget
iPad mini 3がアップルの戦略をどう反映しているのか不思議でなりません。今回、本体において追加された機能は、Touch IDだけでした。iPad miniシリーズはもはや、iPad Airのシリーズと肩を並べられるレベルではありません。2流品に成り下がったと言っても良いでしょう。
Touch IDは素晴らしい機能だと思いますし、ディスプレイの大きさも悪くありません。しかし、パスワードの入力に飽き飽きしている人や、Apple Payで買い物をしたい人でない限り、Touch IDの導入だけで、旧モデルから100ドル(日本では1万1000円)の値上げというのは納得がいきません。
言うまでもなく性能は最高。しかし5.5インチのiPhone 6 Plusが登場した今、iPad miniシリーズが、現在の価格を維持できるのかどうかは疑問です。iPhone 6 Plusは、持ち運びに便利なうえ、大型画面への願望も叶えてくれました。
The Verge
iPad mini 3には期待はずれでしたが、それほど大きくがっかりしたわけでもありません。むしろ小型タブレット全般において、残念な思いをしていると言った方がよいでしょう。これまでのところ小型タブレットには、一流の製品が存在していません。
それでもiPad mini 3は、まだましな方だと言えるでしょう。とは言え、高さ20センチという、その「まだましな製品」でさえ、ほめるところはほとんどないのです。
TechCrunch
Touch IDによって得られる、最新で素晴らしい機能を体験したかった人にとって、同機能の導入は、待ち遠しかったに違いありません。アップルは今年、iPad mini 3にそれほど大きなアップデートを行いませんでした。
とは言え同モデルは、小型のタブレットとして、今なお人気を博しています。しかも、見た目は小さいですが、機能が少ないわけではありません。iPad Air 2はマルチの機能を持った最高のタブレットとの評価を受けていますが、タブレット市場で最先端を行きたい人にとっては、iPad mini 3の方が賢い選択かもしれません。
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