比較:マイクロソフトSurface Pro 3 対 アップルiPad Air
英国のMacworldが、米国時間の20日に発表されたばかりのマイクロソフトSurface Pro 3と発売後半年が経過するアップルiPad Airの比較記事を掲載しています。
Surface Pro 3 対 iPad Air
マイクロソフトはSurface Pro 3について「ノート型パソコンに代わり得るタブレット」だと説明しています。つまり、アップルのiPad AirやMacBook Airに比肩しうる製品ということです。しかし真のライバルは、今年後半の発売が噂される「iPad Pro」かもしれません。iPad Proは、ノート型パソコンとタブレットの中間に位置する製品になると噂されているからです。
ただ、現在購入を検討しているユーザーは、共にタブレットであるという点からSurface ProとiPad Airの共通点や相違点について知りたいと考えているのではないでしょうか。
考慮しておかねばならないのは、Surface Pro 3とiPad Airが全く異なる市場をターゲットにしており、かけ離れたタスクのために設計されているという点です。Surface Pro 3のターゲットは、タブレットの持ち運びやすさとノート型パソコンのパワフルなタスク実行性の両方を兼ね備えた製品を求める人々です。
一方のiPad Airは、どちらかといえば一般消費者向け製品で、パワフルなアプリの実行は可能ですが、特にビジネスユーザーにとってはノート型パソコンに完全に代わり得る製品とはいえません。
デザイン
Surface Pro 3 公式動画
Surface Pro 3とiPad Airの数少ない共通点の1つがデザインです。両者とももちろんタブレットですから、タッチスクリーンが搭載されキーボードは付いていません。Surface Pro 3のディスプレイサイズは12インチとiPad Airの9.7インチよりも大きく、この点でもビジネスユーザーによる利用が想定されています。
解像度はSurface Pro 3が2,160×1,440、iPad Airが2,048×1,536。つまりRetinaを搭載しているiPad Airは画素密度の点では246ppiと、Surface Pro 3の216ppiよりも高くなっています。
重さは、Surface Pro 3が800g、iPad Airは469g。厚さはSurface Pro 3が9.1mm、iPad Airは7.5mmです。Surface Pro 3の方がサイズが大きく、ビジネスタスクを実行するための技術を多く内蔵していることを考えれば、iPad Airよりも重いのは当然でしょう。
スペック
両製品が似ているのはデザインまでで、スペックには両者の差がはっきりと表れています。ノート型パソコンの代替品として設計されているSurface Pro 3は、ウルトラブッククラスのインテルチップ(モデルによりCore i3、Core i5、またはCore i7)を搭載。
一方のiPad Airは、アップル独自のARMベースのA7チップを搭載しています。Surface Pro 3はタブレットとして申し分のない性能であることが期待できます。
スピーカーは、Surface Pro 3はフロント面に、iPad Airは下部に配置されています。またSurface Pro 3にはiPad AirにはないUSBポートが搭載されています(しかし多くのiPad Airユーザーは必要ないと言うでしょう)。
容量は、iPad Air同様、Surface Pro 3にも4段階のオプションがあります。ただし最小容量はiPad Airが16GBであるのに対しSurface Pro 3は64GBです。Surface Pro 3の最大容量は512GBで、その価格は1,949ドル(約19万8千円)。ここにもビジネス向けの性格が表れています。
RAMは、iPad Airは1GBのみですが、Surface Pro 3は4GBか8GBから選択でき、タッチ操作に最適化されたPhotoshop CCなどパワフルなタスクを実行できます。
カメラは、iPad Airは120万画素のフロントカメラと500万画素のリアカメラを搭載。一方のSurface Pro 3はフロント・リアともに500万画素のカメラを搭載しています。
アクセサリー
アップルは、iPadのアクセサリーの基本を変えていません。つまり、本体を保護したり立てかけたりするためのスマートカバーとスマートケース、それが全てです。
一方のSurface Pro 3には、トラックパッドを備えた専用のタッチカバーがあります。また新しいスタイラスペン「Surfaceペン」も付属しています。アップルはスタイラスペンをまだ発表していませんが、発表の噂は聞かれます。キーボード付きケースに関する噂もあり、これらはiPad Proと同時に発表される可能性もあります。
ソフトウエア
image - The Verge
両製品の差が最も表れる領域の1つがソフトウエアです。iPadはモバイルに特化した優れたiOS 7(近々iOS 8に更新)を実行しています。一方のSurface Pro 3のOSはWindows 8です。Surface Pro 3はOfficeだけでなく、Photoshopのフルバージョンやその他のアドビ製品を含め、デスクトップユースのために設計された数多くのアプリケーションを使用できます。基本的にWindowsのノート型パソコンでできることならすべてできます。
もちろん、マイクロソフトはつい最近iOS向けOfficeを発表しましたし、そこにはiPad向けのアドビソフトも含まれています。しかしこれらはSurfaceで実行できるアプリケーションと完全に一致するわけではありません。一方で、絶えず増え続けるバラエティ豊かなiPad向けアプリは、その多くがSurface Pro 3では使用できません。
価格
image - cnet
Surface Pro 3はiPad Airよりも大きな容量とRAMのオプションを備えています。したがって以下は容量が最も近いモデルでの比較です。
64GBでは、Surface Pro 3は639ポンド(約10万9千円)、iPad AirはWi-Fi版が559ポンド(約9万6千円)でセルラー版が659ポンド(約11万3千円)。128GBでは、Surface Pro 3は849ポンド(約14万5千円)、iPad Air(WiFi版)は639ポンド(約10万9千円)です。
結論
iPad AirとSurface Pro 3はともにタブレット製品ですが、それぞれ異なるユーザーをターゲットにしており、単純な比較は難しいといえます。Surface Pro 3はノート型パソコンとタブレットを同時に持ち歩くことを望まないプロのニーズに対応しています。おそらく、クリエイター、ビジネスマン、ジャーナリストなどです。
iPad Airもこれらユーザーの要望を満たすことは可能です。しかし、常に完全に満たしているわけではなく、マイクロソフトが強調するのもこの点です(マイクロソフトは「iPadユーザーの96%はノート型パソコンも同時に所有している」と説明)。しかしiPad Airがパワフルな製品であることに変わりはなく、日々のタスクを問題なく達成でき、エンタテイメント用、教育用、生産性アプリなど、タブレットに特化した何千ものアプリを提供し続けています。
iPad Airは、タブレット製品としてはほとんどの消費者にとって十分過ぎるものを提供しています。しかもSurface Pro 3よりも軽くて小さく、携帯性も抜群です。
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