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iPad 128GBモデルにアンドロイド陣営は苦戦する?

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アップルは第4世代iPadに128GBメモリー容量搭載モデルを打ち出します。そう来るか!と驚きを隠せない向きもあるでしょう。このメモリー増量に狂喜乱舞するハードコアなユーザーもいるでしょうが、一方で、アンドロイド系タブレットのメーカーは、この128GBという魔法の数字に歯噛して悔しがっているかもしれません。米国のForbesが伝えています。

iPadの記憶容量が128GBへ増えるということは、「タブレットというものは128GBの容量を持つものだ」という一般的な見方をやがて形成するようになります。これまでずっと、128GBという数字は、iOS デバイスを見る際の心理的な目標値のようなものでした。今やそれが現実のものとなりました(容量倍加で、さらに100米ドル必要なのは言うまでもありませんが)。

アップルにとって大切なのは、この128GBという魔法の数字を、タブレットにおいて最初に出すということです。

※128GB容量のiPadが発売される4日後に、同じく128GB容量を持つマイクロソフトSurface Proが米国とカナダで発売されます。しかし、Surface Proは、Windows 8とプリロードアプリに45GBを占有されているので、実際にユーザーが使える容量は、128GBモデルで83GBとなるようです。

タブレット市場における競争は64GBあたりで戦われています。しかしこれに及ばないものもあります。Nexus 10?16GBか32GBです。Galaxy Note?16GBから64GBです。ブラックベリーのPlayBook?これも16GBから64GBです。キンドルファイア?7インチモデルは16GBから32GB、8.9インチは64GBです。

アップルはここでトップの座につきます。そして案の定、競合他社はスペック競争に遅れまいとして、さらにハイスペックを目指し始めます。

孫子は、常に自分にとって都合がよく、敵にとって不利な場所で戦え、という趣旨の警句を残しています。まったくその通りです。

誰もが納得するであろうことは、アップルCEOのティム・クックが、サプライチェーンの何たるかをよく理解し、そこから最大の価値を引き出すことに秀でているということです。彼の薫陶のもと、アップルは有利なレートで、他のメーカー多数よりも多くの部品サプライヤーにアクセスすることができています。2月5日に、128GB付きiPad 4が店舗に現れます。どうなることでしょうか?

競合他社もそれなりの反応を示すでしょうが、生産とソーシングの供給という点で不利な立場にあります(すでに対策があれば別ですが)。これが店舗に並ぶころには、アップルの有利は確実です。さすが先駆者のアップルという印象が強化されるでしょう。

メモリーのコストが急上昇しているため、素材コストを押し上げていることに関しては、アップルへの影響は微々たるもの。なぜならアップルは昔からプレミアムな高価格を保っているからです。しかし一方のアンドロイドは、一定のコストのもとで生産されており、低い価格帯を占めるものがほとんど。生産コストの上昇を吸収できる余地は多くありません。

多くのiPadユーザーにとって、128Gモデルは魅力的な商品です。さらにこれがタブレット市場にもたらす影響は、ティム・クック率いるアップルにとっては素敵なボーナスとなるのではないでしょうか。

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