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iPhone 5C登場で生産停止はiPhone 5、iPhone 4Sは続投か?

KGI証券による新iPhone市場に関する予測によると、廉価版となる「iPhone 5C」をめぐる多くの噂を裏付けるように、この8月には「相当量の出荷増加」があるとのこと。iPhone 5Cは9月中にリリースされると一般に見られています。米国のMacRumorsが伝えています。

アップルの噂については定評の高いアナリストのミンチー・クオ氏のレポートは、今後数ヶ月の主なトレンドを5つ指摘しています。

1. 新iPhoneの構成部品およびEMS(電子機器受託製造サービス)は、8月後半/9月前半にピークを迎える。

2. 台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)は、予想より早い8月時点で、中国移動通信(China Mobile)で使われているTDD-LTEをサポートするiPhone 5Cの生産を開始する。

3. TDD-LTEサポートのモデルは、iPhone 5Sの25%、iPhone 5Cの35%を占めると予測される。これにより、中国におけるアップルの存在感は大きくなる。

4. 今年第3四半期末にiPhone 5の生産は停止されるが、iPhone 4Sの生産は2013年末まで続行される。つまりiPhone 5C登場によってラインナップから外れるのは、iPhone 4SではなくiPhone 5ということ(これまで消えるのはiPhone 4Sとされていた)。

5. iPhone 5Sの人気は高くなり、iPhone 5Cを出荷量で上回る。

アップルがiPhone 5の生産を停止するという噂は先月末に上がっていましたが、代わりにiPhone 4Sの生産が続行されるというのはちょっと驚きです。iPhone 5Cの発表により、アップルのラインナップが、新ライトニングコネクター、4インチディスプレイを中心に統合されます。しかしiPhone 4Sを市場で続投させるという動きは、iPhone 5Cが単なる「廉価版」デバイスではなく、実はiPhone 5の「改良版」と見られていることを示しています。

先述のクオ氏は、今年2013年中に、アップルがiPhone 5Sを約3330万台、iPhone 5Cを約2720万台出荷するとしており、第3四半期中に限れば、それぞれ520万台、840万台の出荷を見込んでいます。また同氏によると、iPhone 5Sの価格は600~700米ドル(約58000~68000円)、iPhone 5C(SIMフリー版)は400~500米ドル(約39000~49000円)。iPhone 4Sは価格が下がって300~400米ドル(約29000~39000円)、iPhone 4は200~300米ドル(約19000~29000円)。iPhone 4は、iOS 7のグラフィック要件を満たしていないので、いずれ生産停止となりますが、新iPhone発表後も少しの間は市場に残り続ける模様です。

クオ氏はまた、iPhone 5Sの出荷はiPhone 5Cのそれを超えると指摘。理由として、ゴールド色のケース、最大128GBのメモリー容量を挙げました。iPhone 5Sに搭載される指紋認証センサーにまつわる生産上の懸念は弱まっており、アップルは予定通りのスケジュールで、指紋認証センサーのモジュールとケースの歩留まり率を改善させているようです。

iPhone 5SとiPhone 5Cはともに、9月10日の発表と目されています。

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