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サムスンの純利益43%増、Galaxy S4発売でさらに攻勢、対アップル

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Galaxy S4の発売を目前に控えるサムスンは25日、同社製スマートフォンに対する強い需要に支えられ、記録的な四半期決算を発表しました。10年ぶりの減益となったアップルとは実に対照的です。英国のTelegraphが伝えております。

サムスンの今年第1四半期の純利益が43%アップの7兆1500億ウォン(約6400億円)となり、アナリスト予測の6兆7300億ウォンを上回りました。
※アップルの同期純利益は、18%ダウンの95億4,700万ドル(約9500億円)。

売上は52兆9000億ウォン(約4.7兆円)で、前年同期の45兆3000億ウォンから上がりましたが、56兆ウォンの前年第4四半期と比べれば下がりました。
※アップルの同期売上は、436億0,300万ドル(約4.3兆円)。

サムスンのモバイル部門の純利益は56%増の6兆5100億ウォン(約5800億円)で、記録的な値です。韓国のエレクトロニクス企業の巨大さが如実に現れています。

サムスンは、Galaxy S4を155か国の327社の携帯キャリアに出荷。記録的な四半期利益はこれからも続くと見られています。

米国でGalaxy S4の販売が27日(米国時間)から開始されるため、アップルの本家市場に大きな影響が及ぶのは必至(韓国では26日に発売、日本での発売日は不明)。アップルの主要製品のリリースプランは、秋までなしです。サムスンは米国内で大々的にGalaxy S4の広告キャンペーンを打ち出しており、ベストバイの店舗内にはミニストアを設置、攻めの姿勢が鮮明です。しかし発売最初は、供給が追いつかない懸念も警戒されています。

「Galaxy S4の世界的な需要の高まりで、最初の供給は限定的なものとなる。しかし次週からは需要を満たすべく在庫量を増やしていく」と、同社。

同社製の新スマートフォンは、スクリーン上のユーザーの指の動きを検知し、プレビュー情報を示す機能を備えたタッチスクリーンを搭載。またユーザーがスクリーンから目を逸らすと、ビデオが自動で一時停止する技術も備えます。さらにユーザーの健康を管理する新特徴もあり、サムスン製の心拍数モニター、他社製の血圧値および血糖値モニターが新たに加わりました。

サムスンは売上数を公表していませんが、アナリスト予測によると、第1四半期の売上数は6800〜7000万台。昨年第4四半期は6300万台とされていました。

調査会社のIDCによると、サムスンは今四半期、アップルの市場シェアを大きく奪い、グローバル市場では三分の一を占めるだろうとしています。IDCはまた、サムスンが廉価版のアンドロイド仕様のデバイスの出荷数を約60%引き上げて7070万台とし、市場シェアを前年の28.8%から32.7%にする狙いとの見方です。

一方、アップルは23日、3月を含む四半期のiPhone出荷数を3740万台と発表。前年同期の3510万台からは増加、しかし前四半期の4780万台からは減少しました。IDCは、iPhone5の売上がアップルに貢献していることは確かとしつつも、市場シェアは23%から17.3%に下がった点を指摘しています。

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