アップル新iOS 6にFacebookが統合される? WWDC 2012で公開か
米国のCNET NEWSによると、facebookが次世代となる新iOS 6に統合される見込みです。同サイトはTechCrunchの報道を引用し、今月6月11日から始まるアップル主催の開発者向けカンファレンスであるWWDCで公開されるとしております。
FacebookとiOS 6の統合により、アプリ開発者らはより簡単にユーザーをfacebookアカウントにログインさせることができるようになります。該当アプリをいったん出て、facebookにログインし直す必要もなくなりそうです。
Twitterは昨年、iOS 5の一部に加わり、また今夏リリースのOS X Mountain Lionに組み込み予定ですが、同じようにfacebookが共有オプションに含まれるかどうかは今のところ不明です。facebookがiOSに統合されるという噂は今回が初めてではありません。ハイテク情報サイトiMoreは今年前半、開発者らにfacebook向けソフトウェアのβ版が配布されたことを根拠に、このソーシャルネットワークの巨人とiOS 5.1のリンクについて報じました。他にも、Business Insiderは2010年前半に、facebookがiOS 4に同期・統合されると伝えました。
今回注目すべきことは、アップルのティム・クック会長が最近、「facebookとの関係は、stay tuned(チャンネルはそのまま)」と述べたことです。クック会長は5月29日のD10コンファレンスのインタビューで、facebookを高く評価しており、今後一緒に出来ることは増えると語った模様です。
アップルはかつて、Pingにfacebookサポートを計画しながら取り止めにし、結局、同社の精彩を欠く音楽シェアのソーシャルネットワークサービスがiTunesに組み込まれた経緯があります。スティーブ・ジョブズもかつてインタビューで、facebookの要求は「面倒だ」と語りました。一方のfacebookは、それ以来、モバイル向けのサービスを大きな弱点の一つとして抱えており、何とか多くのユーザーにサインアップを促して、この弱点を克服したいと考えているところ。アップルを含む、他のプラットフォームとの統合が進めば、それもより簡単になることでしょう。
アップルは6月11日午前10 時開催のWWDCで、iOS 6の全貌を明らかにするとみられています。その詳細が発表されるまで、もうちょっと待つ必要があるようです。