iPhone (iOS) vs アンドロイド 勝者はどっち?
アップルのiOSとGoogleのアンドロイドという二つのプラットフォームの競争について、米CNET NEWSが、以下8つの観点から興味深い分析を行っています。
1 デバイスの台数アップルCEOのティム・クック氏によると、iOSを用いたデバイスの総売上はiPhone、iPod Touche、iPad、アップルTV 併せて2億5,000万台。GoogleのCEOラリー・ペイジ氏によると、「起動された(activated)」アンドロイドのデバイスは1億9,000万台(売上数ではなく「起動」数)。最初のiPhoneリリースが、最初のアンドロイドフォンよりも16か月早かったとしても、アップルのデバイス台数の方が多いと言えます。
2 一日ごとの比較今年2011年第2四半期の時点で、アップルのデバイスの売上は一日につき、36万7,000台。アンドロイドのデバイスの「起動」は一日につき、50万台。
3 スマートフォンの所有者数米国のスマートフォン所有者のうち43.7%がアンドロイド搭載スマートフォン、27.7%がiPhone。この数字にはタブレットは含まれておりません(タブレットについては、iPadが圧倒的に優勢です)。
4 タブレットの売上先月の時点で、タブレットの市場シェア66.6%がiPad、26.9%がアンドロイド系タブレット。
5 ウェブページ8月の時点で、非PCのブラウザによるウェブページ閲覧数は、iOSデバイスによるものが58.5%、アンドロイドが31.9%。
6 利用可能なアプリ利用可能なiOSのアプリは50万(iPad 用14万を含む)。アンドロイドのアプリは25万。
7 アプリのダウンロード数アプリのダウンロード数は今年第2四半期時点で(全世界で)、アンドロイドが44%、iOSが31%。ただし1ユーザー当たりのダウンロード数では、iOS対アンドロイドは2対1でアップルの勝利。またOS自体のダウンロード数では、1対2.4でアンドロイドの勝利。
8 総利益スマートフォンの総利益のうち52%をアップルが、48%をその他が占めています。
以上のことから結論できることは何でしょうか?留意すべき点が幾つかあります。
iPad の売上数とアンドロイドタブレットの出荷数(「起動数」)を比較することは、あまり意味がありません。すなわちiOSデバイスの売上数と、アンドロイドデバイスの「起動数」は、意味が異なります。これらの数字が全く無意味というわけではないですが、リサーチする企業によって数字が異なっているということは、どこかに間違いがひそんでいる可能性があるということです。
2011年11月時点の状況を知りたいわけですが、データはどれも数週間前か数か月前のもののみです。現時点ではアップル、Google両社とも、きちんとしたデータを出しておりません。両社とも情報を開示しない方が得策だと考えているようで、トレンドが常に流動的であることも併せて、現在の状況を正確に把握することは困難です。
上記を考慮しつつもCNET NEWSは、最も成功しているモバイル用プラットフォームは、トレンドとしてはアンドロイド、利益面で言えばiOSであると述べています。
1980年代、1990年代の「PC戦争」の時代はマイクロソフトがアップルを制覇する形に終わりました。今回のアップル対Googleの競争は、現時点では、両社とも一定の成果を収めていると言えます。消費者の立場からすれば、それが一番有難いことですね。
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