Sony 次世代カメラセンサー発表! iPhone5は更なるスリム化が可能に
iPhone 4Sのカメラモジュールを製造しているソニーは、デジカメやスマートフォンのカメラに搭載するCMOSイメージセンサー(相補型金属酸化膜半導体)の次世代製品を開発したと発表しました。小型化された当センサーにより、今後発売されるアイフォンの更なるスリム化が期待されると、米国のApple Insiderが伝えております。
ソニーが新たに発表したCMOSイメージセンサーは、よりコンパクトなサイズで高画質イメージを生み出す背面照射型モジュール。この新たなセンサーでカメラは進化し続けると、ソニーは約束しています。
同イメージセンサーは、信号処理用回路部を含むチップ上に、背面照射型ピクセル層を含むピクセル部を重ねたもの。ソニーが自負するこのセンサーの長所は、以下の4つ。
・高画質に不可欠な大規模信号処理回路と高度な機能性を搭載
・よりコンパクトなサイズのイメージセンサーチップ
・高画質に特化した製造過程を採用し、ピクセル部の画質がさらに向上
・回路部用に主過程を適用することで、高速化と消費電力の低減が実現
iPhone内部ハードウェアの中でも、カメラのコンポーネントはもっとも分厚い部分。アップルにとって、iPhone 4Sの8メガピクセルカメラの高さがデザイン構成上のネックになると言われたのは、同機のリリース前のことでした。このためアップルは結局、iPhone 4SをiPhone 4と全く同じデザインにせざるを得ませんでした。
昨年4月、ソニーのハワード・ストリンガーCEOが「次世代iPhoneに、8メガピクセルカメラが搭載される」と図らずも公表してしまったことがありましたが、同年10月にiPhone 4Sがリリースされると、それは事実となりました。ピクセル数を増し大きく改善されたレンズ、素早い撮影、1080pビデオを撮る際の手振れ補正などが加わったのでした。
ちなみにiPhone 4Sを分解したというニュースによると、同機の8メガピクセルカメラ部にX線を当てると、その基底に「ソニー」というブランド名が明らかにあったとのことです。
ソニーはこれまで、アップルにイメージセンサーを提供することはありませんでした。iPhone 4Sのリリース前は、オムニビジョン(Omni Vision)がカメラのサプライヤーの中心。iPhone 4の5メガピクセルカメラ、iPhone 3GSの3.2メガピクセルカメラセンサーは、同社提供のものでした。