アップル、iPhone 5の4つのCMを公開 - 「親指」「チーズ」「物理学」 「耳」
アップルは、米国時間の21日金曜日、iPhone 5の4つの新CMを公開しました。うち3つは、iPhone5の特徴を全面に押し出し、残り1つは無償で同梱されるイヤポッドに焦点を当てています。Apple Insiderのレポートです。
これらのコマーシャルは、不評だった"ジーニアス"キャンペーンから一転して、従来のアップルの広告スタイルである製品中心に物語る手法に回帰しています。とはいえ気軽な語りはそのままで、どちらかというと"エレガント"というより"キッチュ（kitschy）"寄りの仕上がりとなっています。
親指
1つ目のタイトルは"親指"です。アップルがiPhone 5に、多くのアンドロイド製品のような大きなサイズではない4インチのディスプレイをなぜ採用したのか、説明を試みています。ナレーターはかなり辛辣な口調で、新しいデザインが親指での使用にパーフェクトなまでに適していることを伝えていて、これまでのアップルらしい控えめなアプローチとは明らかに異なります。
チーズ
2つ目は"チーズ"です。iOS 6とともに世に出たパノラマカメラ機能をフィーチャーしています。ナレーターはストーリーの登場人物となり、コスチュームを着て一列に並んだ子供たちを撮影して、パノラマ撮影が終了するまで"チーーーズ"と長く伸ばして発音しています。このCMも、アップルの従来のキャンペーンとはかなり異なる印象です。
物理学
iPhone 5のCM、3つ目のテーマは"物理学"です。iPhone 5の薄いデザインと大きなスクリーンをじっくり見せています。ナレーターは冗談めかしてこうたずねています。"物理学には法則があるよね？""どうして物は大きくなったり小さくなったりできるんだろう？"。
耳
4つ目のCMは、先週iPhone 5とともに発表されたイヤポッド に焦点を当てています。とてもカジュアルな、こんなナレーションから始まります。"耳は変だ"。そしてなぜ、ヘッドフォンがただ丸いだけではない"耳の形に沿った"形をしているべきか説明し、"そう、だからイヤポッドは君の耳にフィットするんだ"。
これらのCMがどのように受け止められるか見守りたいものですが、アップルは新しいキャンペーンでこれまでより幅広い世代の人々にアピールしようと試みているように見えます。それは、アップルのトレードマークともいうべき"クラッシー(classy)"な広告に慣れ親しんでいる評論家たちからは、反発を受けるかもしれません。
